1型糖尿病とは、インスリンを作る膵臓の細胞(膵β細胞)が自己免疫の異常によって破壊されてしまう病気です。その結果、体はインスリンをほとんど、あるいはまったく作れなくなり、外からインスリンを注射で補う必要があります。
原因
- 自己免疫反応が主な原因と考えられています。
- 自分の免疫システムが、ウイルス感染などをきっかけに誤って膵β細胞を攻撃・破壊します。
- 遺伝的要素や環境因子も影響しますが、明確な予防法はまだありません。
発症年齢
- 主に子どもや若年成人に多く見られます(10代~30代)。
- ただし、成人でも発症するケースもあります(これを「緩徐進行1型糖尿病」またはSPIDDMと呼びます)。
症状
進行が急で、以下のような症状が短期間で現れます:
- 強いのどの渇き
- 多尿(トイレが近くなる)
- 急激な体重減少
- 疲労感
- 視力の低下
- 重症化すると「糖尿病性ケトアシドーシス」を起こし、命に関わることもあります
治療
1型糖尿病はインスリン注射が必須です。内服薬では対応できません。
- 毎日のインスリン注射(1日数回)
- 最近ではインスリンポンプや持続血糖測定(CGM)も使用され、血糖管理がしやすくなっています
- 食事・運動・生活習慣のコントロールも重要
合併症予防
血糖値を適切に管理すれば、合併症(網膜症・腎症・神経障害など)を防ぐことが可能です。
生活上のポイント
- 自己管理がとても重要な病気です
- 学校・職場・周囲の理解も必要
- 旅行や運動、飲酒時は特に注意が必要です
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