基本的な投与法(健康な成人)
通常の用量
- 成人男性には1日1回10mg
- 性行為の約1時間前に経口投与(口から服用)
ポイント:
- シアリスは服用してから効果が出るまでに30分~1時間ほどかかり、最長36時間持続するため、タイミングに幅を持たせて服用できます。
効果が不十分な場合
- 10mgで効果が弱い、かつ副作用が出ていない場合: → 20mgへの増量が可能
- 対象:器質性または混合型ED患者
- 器質性ED:加齢や病気(糖尿病・高血圧など)による血管・神経の異常が原因。
- 混合型ED:心理的要因と器質的要因が両方関与。
- 対象:器質性または混合型ED患者
注意:
- 増量は医師の判断で忍容性(副作用の有無や耐性)を確認した上で行う必要があります。
投与頻度・間隔
- 1日1回が上限
- 投与間隔は24時間以上空けること
理由:
- 長時間作用する薬剤なので、24時間以内に複数回服用すると副作用リスク(血圧低下、頭痛など)が増すため。
肝障害がある患者への用量調整
軽度~中等度の肝障害患者
- 10mgを超えてはいけない
- 1日1回まで、投与間隔は24時間以上
理由:
- 肝機能が低下するとタダラフィルの代謝が遅くなり、体内に長く残って副作用が出やすくなるため。
腎障害がある患者への用量調整
中等度の腎障害(eGFR 約30~59 mL/min/1.73m²相当)
- 5mgから開始
- 10mgが上限、ただし10mgの場合は48時間以上間隔を空けること
理由:
- 腎機能低下により、薬の排泄が遅れ、薬が体内に蓄積しやすくなるため、慎重な投与が必要。
重度の腎障害(eGFR 約30 mL/min/1.73m²未満)
- 5mgが上限
- 投与間隔は24時間以上
ポイント:
- 重度の腎障害があると、副作用リスクが高まるため、最低用量で様子を見る必要があります。
まとめ表(簡易版)
患者の状態 | 初回用量 | 最大用量 | 投与間隔 |
---|---|---|---|
健康な成人男性 | 10mg | 20mg | 24時間以上 |
軽度~中等度の肝障害 | 10mg | 10mg | 24時間以上 |
中等度の腎障害 | 5mg | 10mg | 48時間以上(10mg時) |
重度の腎障害 | 5mg | 5mg | 24時間以上 |
投稿 シアリスの用法及び用量 は メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。